愛犬をお留守番させるとき、皆さんのおうちではどうしていますか?
子犬の頃はクレートやケージでお留守番をしていたのに、成長するにつれて、いつの間にか家の中を自由に過ごすようになっていた……。
そして、気がつけばクレートやケージに入れる機会がなくなっていた。
実は、これ、我が家のお話です。
我が家の愛犬、ミディアムプードルのモフさんも、子犬の頃はケージやクレートでお留守番をしていました。
ところが、だんだんしつけが甘くなり、気がつけば家の中を自由気ままに過ごす生活に。
たまにいたずらをしたり、誤飲につながりそうなことがあったり……。
それでも、今さらクレートやケージに入れるのはかわいそうな気がして、なかなか実行できずにいました。
「ずっと自由に過ごしてきたのに、今さら狭い場所に入れるなんてかわいそう」
そんな気持ちになる飼い主さん、意外と多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。
でも、モフさんが8歳になったことをきっかけに、もう一度考えるようになったのです。
これから年齢を重ねていくモフさんにとって、本当に必要なのは、自由に過ごせることだけなのだろうか?
今回は、そんな我が家が取り組み始めた、クレートとケージを「安心できる場所」として覚えてもらうトレーニングをご紹介します。
8歳になったモフさん。これからの暮らしを考える
犬も年齢を重ねると、少しずつ生活に変化が出てくることがあります。
例えば、認知機能の低下による徘徊、思いがけない誤飲、夜鳴きや無駄吠え、体調を崩したときの入院など。
もちろん、すべての犬に起こるわけではありません。
でも、いつか介護が必要になったときや、安静に過ごさなければならないとき、クレートやケージに慣れていなかったらどうなるでしょうか。
慣れない場所に入ること自体が、大きなストレスになってしまうかもしれません。
また、災害時の避難先や動物病院などで、クレートに入る必要が出てくることも考えられます。
だからこそ、元気な今のうちから、クレートやケージを安心できる場所として覚えてもらいたいと思いました。
目指しているのは、無理やり閉じ込めることではありません。
「ここに入るといいことがある。ここなら安心して休める」
モフさんに、そう思ってもらうことです。
1.大好きなおやつはクレートやケージの中で
まず始めたのは、おやつをクレートやケージの中で食べてもらうこと。
モフさんにとって、おやつは大好きなもの。
その大好きなおやつを、クレートやケージの中で食べられるようにしました。
「クレートに入ると、いいことがある!」
そんな経験を積み重ねてもらう作戦です。
ここで大切なのは、無理強いをしないこと。
怖がっているのに押し込んだり、無理に扉を閉めたりすると、せっかくのクレートが嫌な場所になってしまう可能性があります。
焦らず、ワンちゃんのペースに合わせて進めています。
2.おっかけっこの途中で、安心できる避難場所に
モフさんは、おもちゃで遊んだり、おっかけっこをしたりするのが大好きです。
遊んでいると、テンションが上がって家の中を走り回ることもあります。
そんなとき、クレートやケージに逃げ込んだら、私は追いかけるのをやめます。
そして、中に入ったモフさんから、おもちゃを絶対に奪い取りません。
これは、私が特に大切にしているルールです。
せっかく自分からクレートやケージに入ったのに、そこまで追いかけられておもちゃを取り上げられたら、安心して過ごせる場所ではなくなってしまいますよね。
中に入ったら、そっとしておく。
休みたければ休める。
誰にも邪魔されずに落ち着ける。
そんな場所にしてあげたいと思っています。
クレートやケージを「閉じ込められる場所」ではなく、「自分から逃げ込める安心の場所」にすることが目標です。
3.閉じ込める時間は、10〜15分程度から
クレートやケージに慣れてきたら、次は扉を閉める練習です。
もちろん、いきなり長時間のお留守番をさせるわけではありません。
まずは短い時間から。
我が家では、子どものお迎えに出かける間や、私がお風呂に入っている間など、短時間の場面から始めました。
最初は10〜15分程度を目安に、ワンちゃんの様子を見ながら進めています。
ここで意識しているのは、「扉が閉まっても、ずっと出られないわけではない」と覚えてもらうこと。
落ち着いて過ごせたら、タイミングを見て扉を開けます。
ただし、怖がって鳴いたり、激しく出ようとしたりする場合は、無理に続けません。時間を短くするなどして、少しずつ慣らしていきます。
また、クレートやケージの中には、体格に合った十分なスペースを確保し、暑さや寒さにも気を配ります。
水分補給が必要な時間や、トイレのタイミングにも注意が必要です。
長時間のお留守番は、短時間の練習に慣れてから、様子を見ながら段階的に進めていこうと思っています。
4.「ハウス」の声で、自分から入れるように
少しずつ慣れてきたら、「ハウス」という言葉で入る練習も始めました。
最初は、おやつを使って誘導します。
「ハウス」と声をかけ、入れたらおやつをあげて褒める。
これを繰り返していくうちに、少しずつ言葉と行動が結びついてきます。
慣れてきたところで、宅急便が来たときにも「ハウス」と声をかけてみました。
来客時は、犬が興奮したり、玄関から飛び出したりしないようにすることも大切です。
自分からクレートやケージに入れるようになれば、こうした場面でも助かります。
そして、もう一つ大切にしていることがあります。
それは、クレートやケージから出してあげるときに、大げさなくらい褒めること!
「モフさん、すごいね!」「上手にできたね!」
と、たくさん褒めます。
できたことを嬉しい経験にしてあげたいのです。
もちろん、クレートに入ることを嫌がっているときに、無理に命令して押し込むことはしません。
あくまでも、自分から入ることを目指しています。
5.部屋が散らかっている日も、安心してお出かけ
クレートやケージを使えるようになってきて、私自身も助かる場面が増えてきました。
例えば、部屋が散らかっているとき。
片付けきれないまま出かけなければならない日もあります。
そんなとき、モフさんが安全に過ごせる環境を整えてから、慣れたクレートやケージでお留守番してもらえれば、いたずらや誤飲の心配を減らすことができます。
もちろん、クレートに入れておけば何でも安全というわけではありません。
犬がかじって壊してしまう物や、飲み込む危険のある物を中に置かないことも大切です。
室温や水分、トイレなどにも気を配る必要があります。
それでも、自由に過ごしていた頃と比べると、飼い主として安心できる場面が増えました。
モフさんの安全を守るためにも、これから少しずつ習慣にしていきたいと思っています。
クレートは「かわいそうな場所」ではなく「安心できる場所」に
以前の私は、自由に過ごしてきたモフさんを、今さらクレートやケージに入れるのはかわいそうだと思っていました。
でも、8歳になった今、これから先の暮らしを考えると、安心して過ごせる場所を作っておくことも、飼い主としてできる大切な準備なのだと感じています。
大切なのは、ただ入れることではありません。
おやつを食べる。
好きなおもちゃを持って休む。
静かに過ごす。
扉が閉まっても、落ち着いていられる。
そんな経験を重ねながら、モフさんにとって心地よい場所にしていくことです。
我が家では今のところ、とても順調に進んでいます。
もちろん、犬によって性格も慣れる早さも違います。
無理をせず、その子に合ったペースで進めることが大切だと思います。
自由に過ごすことも大切。でも、安全に安心して過ごせる場所があることも大切。
これからシニア期を迎える愛犬のために、皆さんもクレートやケージとの付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか。
モフさんも、まだまだ練習中。
これからも愛犬の様子を見ながら、安心できる「自分のお部屋」を作っていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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